子は宝

【※"ラメン食ぶる悲しい受験生(随筆)"から移転した記事】

"つし馬"というラーメン屋さんに行ってきた。
浅草なので、フォリナーが多かった。また、テーブル席が多くあり、家族連れもエイリアンも多い。
店内は禁煙。店の外に灰皿があり、待つ時などにそこで吸っとくれ。
客の出入りも多いことですし、春秋は戸を開け放し、浅草の粋な陽気を取り入れやすという店主のスタンスがうかがえる。しかし、
「すいません! 外から煙草の煙が入ってくるんで、ドア閉めてもらえます」
と、店員のオバちゃんにキレ気味の大黒柱。
「どうして灰皿設置してるんだろうね。子供がいるのに」
と、いつもは三歩下がって歩むエイドリアンも立腹の御様子。
その黒柱が、小皿に麺を取ってあげる。その子供が、ダアダア言いながら麺をお口で遊んでいる。 この混んでる昼時に、だし煮干だわの真髄も分からねえ子供を連れてきてウダウダしてんじゃねえよ…なんて呟こうものなら、今の時代なら非情者として叩かれるであろう。

でもねえ。
幼児を行列の出来る美味い店に連れて来るナヨという風潮や、一億総喫煙時代が幕開け煙を嫌う人が煙たがられるトレンドは、近い将来に再襲来すると思うよ。
時代は繰り返す。