もしもドラクエの魔法が1つ使えるとすれば何選ぶ③

・マホカンタ(魔法をかけてきた相手に跳ね返す)
今まで生きてきた中で魔法をかけられたことなんぞない。
恋の魔法にかけられたことがある癖にとツッコム者が居るが、”恋の魔法”は言葉のアヤであり、恋はどちらかといえば病、とりわけ精神病に属する。
催眠術が魔法に属するならば、催眠術師に催眠をかける”逆催眠ドッキリ企画”をテレビでしてもらいたい。


・トラマナ(毒の沼地、溶岩、バリアの上を歩いてもダメージを受けない)
むしろ心のバリアを無くしたい。トラウマ


・マヌーサ(敵の目をくらませて、攻撃を当てにくくする)
これが便利なら、煙モノを普段から持ち歩いてますよ。忍者じゃあるまいし。


・ニフラム(敵を消し去る)、バシルーラ(敵を遥か彼方へ吹き飛ばす)
人間関係が混沌として鬱が蔓延する世の中、消したい人間は次々と出現してくる。しかし、消したところでそれは束の間の安楽。後日、必ず舞い戻って来る。しかも、「よくも消しやがったな」と益々関係悪化。
ただし、もはや口も利きたくない程の使えない部下を左遷する際には、バシルーラが最適である。


・ルカニ(敵1体の守備力を下げる)、ルカナン(敵1グループの守備力を下げる)
ヤンキーに囲まれた場合は、ルカナンの方が良い。しかし、相手の攻撃力を下げるわけではないので、ボコボコにされることに代わりない。よって、スカラ(1人の守備力を上げる)の方が良いが、そもそも人生で暴漢に囲まれること自体が少ない。
スクルト(仲間全員の守備力を上げる)を持っていても、私には掛ける仲間が居ない。


・バイキルト(1人の攻撃力を二倍にする)
格闘家になりたい人にとってはヨダレが出るほど欲しい魔法である。しかし二倍という数値は相当な打撃を与えるので、あまりにも身体を鍛え過ぎてリングに上がると、業務上過失致死罪を問われる結末に。


・ラリホー(敵を眠らせる)
相手を眠らせたい場合に有効だが、昨今は睡眠導入剤があるので特に必要な魔法ではない。ただし、不眠症の方が利用すれば、睡眠系薬物依存症に陥らなくて済む。薬の副作用が無いので、赤ちゃんや、発情期の番犬の寝かしつけにも便利。
不眠治療に活かせば、金儲けも可能である。ラリホーマは、とても深い眠りを誘うので、医療現場での麻酔代わりも期待できる。

テケテケテケテケテケテケテケテケテレレレン! チャラチャチャチャー チャラチャチャッチャー ………
「都内某所。そこに居た。彼は自分のことをこう呼んでいる。睡眠術師。聞き慣れない言葉かもしれない。だが、現代は年間……」




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