【問い】
Aが親友Bに「実は、オレは地震の予測ができる。明日この県内で震度6以上の地震が起きるぞ」と言った。「何を馬鹿な事を言ってるんだ」とBは相手にしなかった。果たして、翌日大地震が起こった。AはBからの信頼を得た。
Aは地震研究者ではない凡人である。
しかし、なぜ予知できたのでしょうか?
【解答】
Aは毎日1日1人に「明日大地震が起こる」と言っていた。そして毎日言う相手を変えていた。そのうち誰かが当たる。それがB。
"問い"で登場人物をA、Bだけにしたことで、解答者は二人しか実在しないと思いこむ。A~Zまで広げたとしてもせいぜい26人。またBを親友と設定することで、解答者に無意識にAの知人が多過ぎないと思わせてAが多数の人々に伝えている場面が容易に浮かばないようにした。
例えば、Aが資産家を的に絞り毎日異なる豪邸を訪問して「明日地震が起きます。御用心してください」と伝えたとする。予想的中でAを信頼した富豪Bに対して、「実は、地震を予知する時計を開発したから分かったんです。地震1日前にベルが鳴ります。この時計には五千万円の価値があります」と売りつける事が可能である。
金持ちにとって五千万円ははした金。命と安心を五千万で買えるとすれば安いもの。
更に「ただしベルが鳴る確率は85%です」と言っておけば、鳴らなくてもBに訴える気を起こさせないようにすることができる。その上「故障する確率は15%です」「しかし予備があれば天文学的高確率で命が助かることでしょう」と不安をあおれば二台購入してもらえるかもしれない。ただの千円の目覚まし時計なのにね。Bが悪事を働いている成金ならば、世直し気分も味わえる。
いや、あらかじめ目覚まし時計を懐に忍ばせておいて、何か別の物を訪問販売している時に鳴らすようにすれば、的中した時により信じ込ませることが可能であろう。
何にせよAの行為は紛れもない犯罪です。今の所は地震の予知は地震科学者でも不可能なのが事実です。
そしてAのような不正を防ぐ為にも、奇妙な訪問者が来たら警察に通報したりSNSで拡散するようにしましょう。そうすればオオカミならぬ"地震少年"が浮上特定されます。
以上、地震詐欺撲滅推進運動委員会事務局からの報知でした。
https://mudabun.blogspot.com/2019/11/blog-post_23.html地震予知