ポカミス

最近うっかりミスをよくする。

つけ麺のつけ汁を、麺の方にかけてしまい、ひたひたになった麺をすすっていたら、
「冷やし中華はじめてませんよ」
と、頑固オヤジにツッコまれたり、

帰りのエレベーターで、扉が開くと、靴を脱いでから中へ入ったり。


竜王戦で二歩(にふ)をしたり、名人戦で駒をひっくり返す場所を間違えたり、王位戦で桂馬を後ろ跳びしたり、王座戦では自分の駒で自分の駒をとったり、棋聖戦で後手なのに先手を打ってしまったり。

麻雀マスターズでは、隣りの名人の牌をツモったり、女流雀士のパイをツマんだり。

FIFAワールドカップ予選では、フリーキックでボールと間違えて地球を蹴ったり。この時ばかりは、地球と蹴球球の大きさは歴然とした差があるにもかかわらず、球を間違える感覚に狼狽した。

ワールド・ベースボール・クラシック戦では、ホームランを打ったのに三塁へ走ったり。

本業のキー局アナウンサーの仕事では、
「さあいよいよ”ワールド・クラシック・ベースボール”も大詰め」
と初っぱなから間違えたり。

敵国のバッターが打った確実に抜けそうなライナーを、日本の守備が好プレーで捕ったのに、
「惜しいっ!!」
と叫んだり。


トイレで大をしていたら、鼻水が垂れてきたので、お尻を拭いた後の紙で鼻をかんでしまったり。

腹いせに、レンタルDVD店でアダルトコーナーへ行こうと思い、カーテンをめくって入場したら、店員の詰所だったり。

確実に萎えたので、”冬のソナタ”を借りようとしたら、
「”春のソナタ”ありますか?」
と聞いてしまい、これがまた、春のソナタは実際にあるものだから、店員さんが出してきてくださったので、家に帰ってから気付くという始末だったり、ラジバンダ。